これからデグーを飼ってみたいと思っている方は、デグーの基本的な飼育方法やエサの与え方などの知識も必要となります。
しかし、実際にデグーのような小動物を初めて飼育する場合は、考えてもみなかった問題なども出てくるでしょう。
飼ってから、「やっぱり飼育は難しくてムリ・・」なんてことは避けたいもの。
ここでは、そういったデグーの飼育に関する問題を知っていただくために、デグーとの暮らしといった観点から飼育を考えてみましょう。
デグーの臭い
動物を飼育する上で避けられないのは臭いです。
特に家庭内で飼育するデグーのような小動物は室内飼育が基本となりますので臭いについても心配です。
デグーは草食の動物なので、糞尿による臭いは他の動物に比べてそれほど臭くは無いものです。
しかしデグーはトイレのしつけができませんので、好きな時に好きなところで用を足します。
元気なデグーの尿や糞の量は半端ではありません。
放置しておくとケージや周辺まで汚れて異臭の原因となりますので、ゲージ内を定期的に清掃しなくてはいけません。
特に問題なのは、巣箱や齧り木といった洗いにくいものに染みこむ尿の臭いです。
染み込んだ臭いは長く放置しておくとどうしても臭いが強くなってしまいますので、新しいものに交換する、置き場所や清掃の方法を工夫するといった飼い主さんも多いと思います。
デグーを室内で遊ばせたり散歩させる場合も、糞尿はどこでもおこないますので、お客さんなどが使う汚れて困る室内では飼育が難しいでしょう。
一般の家庭では、デグー飼育で一部屋準備しなくてはならないといった問題もあります。
部屋にはデグーのためのヒーターやエアコンが必要になりますので、そういった部屋が確保できない場合は簡単に飼育できないと思われます。
抜け毛
デグーも動物で有る以上、抜け毛の問題も出てきます。
また、デグー飼育に用いる牧草などからシラミやノミ、ダニなどが発生する場合も考えられます。
こういった問題もデグーのケージの清掃をこまめに行う事で少なくすることは可能ですが、完全には難しいという事を理解しておきましょう。
虫がわいたらデグーも不快ですし、殺虫剤でさっとひと吹きというわけにもいかないので厄介です。
デグーの体の清潔保持については、砂浴びの習性がありますので、不潔にならないよう定期的に砂で遊ばせてあげると良いでしょう。
騒音
デグーは多彩な鳴き声を持っています。
そのためデグーを飼育する場合には、他所に迷惑が及ばないか考えて置くと良いでしょう。
デグーは小さな体のわりに警戒などでキーィッという甲高い鳴き声を出す場合も多く、個体によっては自己主張で叫んでばかりいる子もいます。
デグーのケージから出る音も厄介です。
デグーが何かをガリガリ齧ったり、金網を震わせたり、回し車が騒音を出す場合も十分あります。
特に都市部の集合住宅では、始めから室内での動物飼育を禁止している場合もあり、禁止されていなくても夜中の騒音で苦情が出る場合もありますので注意してください。
デグーのケアについて
デグーの飼育上支障となる問題は人間側から考えてしまいがちですが、最も大切なのはデグーにストレスを与えないような環境を与えてあげることができるかといった問題でしょう。
デグーは音や振動にとても敏感な動物なので頻繁に人が出入りする場所、夜に電灯をつける場所などは避けなくてはいけません。
近くでイヌやネコなどを飼育する場合にもストレスを与えてしまいがちです。
こういったデグーの身になった環境を準備できるかどうかが、デグーとの長いお付き合いの中で重要なポイントとなってきます。
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