一般にペットとして飼育する動物は、丈夫で長生きである方が好まれます。
デグーは一見小さくて、繊細で弱そうな動物に見えます。
しかし小動物の中では比較的寿命の長い動物です。
寿命が長いってどのくらいなのか、気になりますよね!
ここでは、デグーの寿命と、生命力・適応力について解説していきます。
デグーは長寿?
寿命の長いペットとしてはカメ(30年~50年)、鳥類(オウム・インコなど20年以上)、犬(15年程度)などがいます。
デグーのようなげっ歯類の仲間ではハムスターなどは2~3年程度と短命なのが一般的です。
ところがデグーの平均寿命は飼育下では6~10年程度(12年生きた例も)はあるので、長寿の部類に入ると考えて良いでしょう。
また、デグーの個体の寿命だけでは無く、世代力(繁殖力)といったものもデグーの生命力の目安として考えても良いでしょう。
デグーの生命力
研究用として飼育されているデグーでは、複数個体を集団飼育しています。
それでも特に特別なケアーなどを与えなくてもほとんどの個体は5年以上は生き続けるという報告があります。
また、集団感染症などもほとんど認めらず、飼育環境を考慮しなくても大多数のデグーは性別にかかわらず7~8年は生存しています。
ちなみにデグーのメスの繁殖能力は4年~5年程度で止まるとされていますが、性成熟は平均6ヶ月(4.5~20ヶ月)から始まります。
発情期も無いのでいつでも繁殖可能。出産は1度に4~6匹産みますので、繁殖力も良い飼いやすい動物と考えてよいでしょう。
デグーの出産は野生の場合は年間1回のお産になりますが、飼育下ではメスの繁殖能力の限界、つまり生後4歳程度までは、年3~4回も可能という報告もあります。
デグーは本来の生息地では、岩の多い荒野で粗食に耐えて生きています。
そのため環境の整った飼育下よりも栄養条件、その他の要因により短命(1~2年程度)であると考えられています。
また、一般のネズミなどよりも特有の病気というものが知られていません。(死因の多くは糖尿病や熱中症、あるいは飼育下での事故など)
デグーは今後飼育法や品種改良などの研究が進むとさらに長生きする可能性もある動物ですし、実際、飼育下では長寿化が見られます。
デグーの適応力
実際に飼育している方の感想では、デグーは生活習慣など自分本来のリズムを持っているようだが、飼い主や飼育環境に自分の生活リズムを合わせることができるという話もあります。
事実デグーは夜行性なのか昼行性なのかといった話題も出るぐらいですが、デグーを実験動物にして日周期の専門的な研究も行われているぐらいです。
デグーの適応力を考えてみますと、他の動物よりも社会性が強いという特徴が思い当たります。
そのため体調なども自己中心ではなく、他者中心のメカニズムがあるのかもしれません。
デグーの寿命の問題も、今後さらに研究されていくと思われますが、さらにデグーの適応力などの謎が解明され最適な飼育環境などの知識も深まり、さらに長寿が実現する可能性もあると考えて良いでしょう。
私はどうも、デグーは心理的な部分もかなり健康に影響するのではないかと考えています。
つまり飼い主の愛情に応えて長生きする個体も、これからどんどん出現するのでは無いかと思うのです。
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