可愛らしいペットも、実際に飼ってみなければわからない大変さがあります。
デグーの飼育で悩まれている方の多くは、とくに突然死の問題で困っているようです。
元気そうにしていたのにどうして?
何がいけなかったのだろう・・と、自問自答しては悲しみにうちひしがれてしまう・・。
デグーの突然死で考えられる原因とは何か。
ここでは、その問題について触れてみたいと思います。
本当に突然死なのか
一般にデグーを飼育する上で、新しくデグーを迎える場合、生後2~3ヶ月程度のベビーか、若いデグーになる場合が多くなります。
ところが、飼い始めて数週間ぐらいで、突然死んでしまったという事例が多いようです。
飼い主さんも最初が肝心とよくわかっていて、十分気をつけていたつもりなのに前日までは食欲も普通でどこも異常はなかったのに、突然死んでしまったという事でショックも大きいようです。
こういう場合に最初に念頭に置いておかねばならないのは、デグーはもともと体調が悪かったか、あるいは新しい環境でストレスが大きかったと言うことです。
デグーのような小動物は、体調が悪くてもなかなか表面に現さないという特徴があります。
これは本能的に天敵などから身を守るといった機能です。
そのため飼い主さんにはわからなくても、死んでしまう直前まで元気に見えるといった事があります。
ストレスを避ける必要性
特に乳離れした直後のベビーは体力的にも精神的にも不安定な状態です。
その上、新しい飼い主さんとの異なった環境が重なるだけで相当なストレスが加わると思います。
エサを食べても全く違うエサ、そして水の量などでも消化が不安定になりがちです。
幼いベビーデグーの場合、消化不良は命に関わる事を肝に命じておきましょう。
また、デグーは体が小さいので温度の急激な変化に対応できない事故が多いと考えられます。
これは大人のデグーでも同様ですが、ベビーの場合は親や仲間といっしょに暮らしている事で環境変化のストレスを緩和していると考えて良いでしょう。
人間にはそれほど感じなくても、急な冷え込みや28℃程度の暑さで体温調節がうまくいかなくなり、命を落とすデグーもいます。
また、デグーは動物の中でも仲間と緊密にコミュニケーションをとる社会的な動物と考えることができます。
そのため体のストレスだけではなく心のストレスも健康に大きな影響を与える場合も少なくありません。
慣れない環境で全く知らない臭いや音などの状況に置かれるだけでデグーにとっては死ぬほど辛い場合もあるのです。
飼い主さんのできること
そして最も大きな問題は、飼い主さんが十分注意しても、やはり突然死んでしまう事もあるという事実でしょう。
こればかりはハウツーのようにこうすれば死なないといった方法はありませんが、飼い主さんもデグーの気持ちになって十分なケアをしてあげるといった対処法しか無いようです。
できるだけストレスを与えないようにする必要もありますが、放っておくとこれもかわいそうです。
声をかけて励ましたり、良く見てあげることでデグーも元気を維持できるのかも知れません。
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