デグーの食事はチモシーやアルファルファーといった牧草および、デグーフードと呼ばれる配合飼料を中心に与えるのが一般的です。
しかし飼い主さんの中には、デグーには「おやつ」が必要という方が多く存在します。
「デグーが喜んでいるようだから」「与えると嬉しそうに食べるので」
といった安易な考えでおやつを与えるのは、本当に良いことなのでしょうか。
それは飼い主さんが良く考えてみるべき事だと思います。
デグーにとって、本当におやつは必要か?あげる目的は?与えるならどんなおやつがいい?
デグーのおやつについて、一緒に考えてみましょう。
デグーのおやつとは
デグーはペットとして飼育されるだけではなく、もともとは糖尿病や日周性、言語学など、デグーの特異な性質を調べるための実験動物でもあります。
このため実験室で飼育・繁殖が行われるのですが、実験動物はまず研究のために健康に飼育する方法が必要になります。
そこでエサや飼育環境なども実験に適した条件で整える必要があり、基本的なエサと水、日常の管理などはペットとは少し異なった管理がされます。
実験動物の大量飼育では、デグーの系統を維持し研究を続けていますので、特に「おやつ」などは与えたりしません。
しかしデグーの平均寿命は5~7年と良い成績をおさめています。
ペットとして飼育する場合は、もっと大事に愛情を注いで飼育することが出来るはずなのですが、「おやつ」を与えるにしても、デグーの健康を損なうものは、与えない方が良いことになります。
デグーにおやつをあげる目的
デグーにおやつをあげるのは、デグーが他の動物と同様、あるいはそれ以上におやつによって懐くからでしょう。
また、飼い主さんの気持ちとしては、できるだけデグーとコミュニケーションを持ちたいと考えるのが普通です。
そういった時におやつはとても便利です。
そして、これも飼い主さんの考え方にもよるのですが、主食だけでは補えない栄養をおやつとして与えるという気持ちもあるのです。
もっと健康で長生きしてもらうために与えるのです。
デグーのおやつの例
基本的にデグーは植物質のものであれば何でも食べてくれるようです。
人間には無害でも与えてはいけない野菜といったものなどに注意さえすれば、飼い主さんがくれるものは何でも食べてくれるのがデグーです。
また、デグーは飼育下では肥満や糖尿病になりやすいと考えられています。
そのため甘いものやカロリーの高い脂肪分の多いものはおやつとして不適切だという意見もあります。
実際のところ、あまり気にせず、何でも食べさせるといった飼い主さんでも、特に問題なくデグーが食べているので、デグーに関しては理屈と実際は違うような感じもします。
完全植物食なのに、煮干しが好きなデグーの例もありますし、お菓子はあげないはずがデグー用の野菜ビスケットは与えても良いのかといった点は、これからのデグー飼育のひとつの課題となるでしょう。
一般にデグーのおやつとして、人間の食べる葉物野菜などを乾燥したものを少量与えるのが良いという方が多いようです。
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