適応力も高く、寿命も長いといわれているデグーですが、実はとっても糖尿病になりやすい生き物。
「糖尿病になりやすいのはなぜ?」
「デグ―の糖尿病ってどんな症状?」
「予防法はあるの?」
ここでは、そんな疑問にお答えしています。
デグーは糖尿病になりやすい
デグーは完全な草食性の動物です。
自然下ではもともとチモシーのような粗食に対応して生活しているので、糖分の多い食物に適応できません。
そのため、飼育下では栄養豊かなカロリー分の多いエサ、糖分が含まれたエサ、さらに運動不足などが影響して糖尿病になりやすいと考えられています。
特にカロリーの多い食べ物ではなくても、デグーは嗜好性の良いフードを食べ過ぎるといった事も考えられます。
このため飼育下では、糖尿病・白内障・奥歯が減らない不正咬合・肥満など多くの問題が発生すると考えて良いでしょう。
デグーはチリの西岸からアンデス山脈にかけて生息していた野生個体が、ヨーロッパと北米に、糖尿病のモデル動物として持ち込まれてから、飼育動物として広まった経緯があるぐらいです。
デグーの糖尿病の症状
糖尿病を発症したデグーは白内障を併発することがわかっています。
一般に糖尿病とはインスリン分泌能が不足することによって耐糖能が低下するⅠ型の糖尿病を意味します。
デグーの糖尿病は、この定義と同様なのかと申しますと、健康体のデグーであっても既に糖尿病の体質であると考えられているのです。
糖分を摂取しただけで血糖値が上がり、下げる機能が不全な動物、それがデグーです。
デグーの糖尿病の顕著な症状は、先に述べた白内障の併発で4週間以内に白内障を発症すると言われています。
デグーの糖尿病を防せぐには
デグーは現在でも糖尿病の実験動物として研究されているぐらいの特別な動物なので、デグーの糖尿病の防止対策も近い将来解明される時が来るのではないかと思われます。
しかし現在のところ飼育下で糖尿病を防ぐには、糖分が含まれていない食事を中心に与えるといった方法ぐらいしかわかっていません。
当のデグーは糖尿病の心配とかお構いなく、甘いものが大好物といったデグーも多いのです。
そのため甘くて美味しいドライフルーツや栄養価のあるナッツ類、澱粉・糖質の多い根菜類などを与えると好んで食べてしまいます。
デグーのためを思うなら、飼い主さんが考えて、与える量を制限してあげましょう。
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