デグーは丈夫な動物で、特有の感染症なども知られておらず、基本を押さえて飼育すると元気に長く(10年程度の寿命)生きる動物と考えられています。
ネズミのように見えますが、ネズミよりもはるかに長生きで、その上繁殖は年4回も可能というのですから、デグーが強健というのも頷けますね。
ですが、飼育している方の意見では、デグーは突然死することがよくあるそうです。
丈夫と言われているデグーだって生きものですから、病気にもかかることがあります。
ここでは、デグーがかかる病気について、原因や、飼い主ができる事などをまとめてみました。
飼育する前の心構え
デグーは日本に紹介されてから、それほど時間も経っていないため、デグーの健康についての知識も謎だらけです。
そのため、日本ではデグーを治療できる知識を持った動物病院がとても少ないと言えます。
デグーが病気になった場合、慌てて探すのではなく、いざという時の為に、前もって病院をリサーチしておくことも大切です。
熱中症・日射病・低体温症
デグーは、寒さに弱いという感じがしますが、実際は寒さにも暑さにも人間以上に敏感です。
デグーの生活適温は10℃を下回らない事、28℃を上回らない事という飼育の目安がありますが、実際は目安に過ぎず、この範囲であっても死んでしまう場合があります。
デグーは乾燥地帯に住んでいるので湿度なども40%前後を維持する必要があり、体調や環境の状態でストレスを感じる場合があると考えられます。
デグーは汗腺をもっておらず、暑さに対して発汗で体温管理が出来ない動物です。
低体温症にしても熱中症にしても、飼い主が早く気づいて措置などをしないと死んでしまう事が多くなります。
デグーの飼育はそれほど難しくはないのですが、温度管理はエアコンなどで確実に行う必要があります。
糖尿病
デグーは糖尿病の研究動物として知られているほど、糖尿病になりやすいとされる動物です。
本来粗食で生きていた動物のため、健康体であっても血糖を調節する働きが低いのです。
飼育下では贅沢なエサ、糖分の多いカロリーの高いエサが与えられる機会も多く、さらに運動不足などで肥満や糖尿病を発症するデグーが多いのです。
併発する白内障から糖尿病の発症に気づく場合もあります。
皮膚病その他
デグーは他に、尿路感染症・子宮蓄膿症・皮膚真菌症等にかかりやすいと考えらています。
肥満させないなど日頃のケアで防止できる病気とも言われています。
また脚力が高いため、高いところから落ちたり、着地した際の骨折・脱臼もあります。
ビタミン欠乏症
デグーは自分でビタミンCを生成できないので、エサなどから摂取する必要があります。
デグーはビタミンCの依存が高いようで、十分なビタミンCが供給されないと人間の壊血病と同様の症状で弱ってきます。
特に妊娠出産を迎えるメス、そして生後3ヶ月程度のベビーはビタミン欠乏がおこりやすいので、新鮮なエサやサプリメントで補う必要があります。
ストレス
デグーはとても活発な生き物です。その上賢い動物です。
小さいケージで飼育する運動量の不足からストレスがたまってしまい、健康に負担をかける場合がります。
ストレスがあると自分の手足の毛を齧って抜いてしまったり、尻尾を噛みちぎったりする場合もあります。
飼い主さんに噛み付く場合もあります。
精神的なストレスも考えられますので、飼い主さんも健康のケアと同様、デグーの心のケアにも気を配ってあげたいものです。
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